大学の機械科を卒業後、水本機械製作所に入社して今年で19年目。長年にわたり、自社工場の設備機械ほぼ全ての開発・改良に取り組んできたベテランエンジニア。自社製品の設計でもなく、クライアントから依頼を受けてつくる仕事でもない、“自社で使う工作機械を自分の手でつくる面白さ”は格別だという。その理由を、自身の経験談を交えて語ってもらった。
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機械設計の面白さが、この仕事につまっている
工務
生産技術課 課長
T.Yさん
2003年入社
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Question 01
業務内容を教えてください。
チェーンや金具の製造に必要な工作機械の、設計・製作を担っています。面白いのは、自社工場で使う全ての機械や治具を、100%自分たちの手で作っていること。こんな会社は、日本中探してもそうはないはずです。たとえば、チェーン製造に欠かせない“曲げ加工”を行う「ベンダー機」。長年使ってきた機械をリニューアルする際、普通ならば丸ごと新機種に入れ替えるでしょうが、私たちはそうしません。「アナログ機械ならではの良さをそのまま活かしながら、新しいものにできないか」と、まず考える。現場の声を吸い上げながら、自社のモノづくりに特化した“この世に一台の機械”を生み出すわけです。もちろん、作って終わりじゃない。動き出す瞬間に立ち会い、その後も日々見守りながら、「さらに良くする方法」を考え続ける、終わらない仕事。だからこそ、面白いのです。 -
Question 02
業務のやりがいや会社の魅力を教えてください。
自分で考えた機械を、イメージ通りにカタチにできるのですから、エンジニアにとってこんなに楽しいことはないと思います。ひとことで言うと、「制限」がない。モノづくりには、必ず“予算”というハードルがありますが、その壁もかなり低いですね。機械の改良は会社の利益につながるので、提案した額がそのまま通りやすい。これは大きな魅力です。 また、困難だからこその醍醐味も味わえます。実は、ステンレスはかなりクセが強い素材。それを扱う機械もまた、一筋縄ではいかない。思い通りにいかないことの連続です。何度も何度もトライ&エラーを繰り返す中で、思い通りに動いた時の感動を想像してみてください。そこにワクワクできる方と一緒に、いろんなことに挑みたいですね。 -
Question 03
新しく迎える方に期待することは?
自由な発想で、どんどんアイディアを出していただきたい!「これがしたい、あれもしたい」と、前のめりに取り組んでもらえると、ものすごく嬉しいです。 モノづくりに制限はなく、全てが自分次第。何をつくるか、どうつくるか、どれくらいの時間をかけるかなど、自分の仕事は自分で決められる職場。もっといえば、「やりたいこと」のほぼ全てを、ここでならばできるはず。存分に、機械エンジニアの面白さを味わってほしいと思います。